がっこうぐらし!第2話 「おもいで」感想 そのいちっ
脚本:東出祐一郎
絵コンテ:安藤正臣
演出:鈴木芳成
11月に入ってから急に寒くなってきましたね。このブログを読んでくださってる方の中には暖房やこたつでぬくぬくしながら読んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
...、ダメだよ、もったいないよ!灯油や電気は有限なんだよ!いつかなくなっちゃうんだよ!!(なんだか私ばっかりワガママみたい...)
ここは夏に辛いものを食べるみたく、敢えて寒いこの季節に肝試しなんていかがでしょうか?
というわけで今回は肝試し回の2話だよ☆
今回語るテーマはこの2つ
1.くるみちゃんの苦悩
2.みんながあなたを想ってる
2.くるみちゃんの苦悩
「走るのは嫌いじゃない。でも、部に入った動機は割と不純だ。マネージャーって柄でも無かったし。」
「こんな綺麗な日々がずっと続くって思ってた。」
今回スポットライトが当たっているのはシャベルとツインテールがトレードマークのくるみちゃん。
前回、彼女がなぜシャベルを持ち歩いているのか不思議に思った方は多いのではないでしょうか。思わなかった方は深夜アニメに毒されすぎです、気を付けましょう。
今回、冒頭と最後の回想シーンで憧れの先輩を殺めてしまった過去が明かされましたね。
(単に第一次大戦の塹壕戦で使われた由緒ある武器だから…なわけでは無いのは明らかだったのですが。)
彼女がそれを未だに忘れられず、さらに先輩にしたみたく"あいつら"(ゾンビ)を殺すことに苦悩しているというのがAパートの大雑把な内容。
そんな彼女にとって毎晩悪夢を観るほどのトラウマを植え付けたシャベルを肩身離さず持ち歩いているのは、先輩を思い出すからだけではなく、自分が殺人をしたという事実を忘れないためという罪の意識があるからというのはちょっと邪推でしょうか。
またくるみちゃんも罪悪感からか、由紀が事件が起きる前の日常を過ごすことで現実逃避をするのと同様に、
"あいつら"(ゾンビ)が元は人間だったという事実を見ないようにしています。
ですが由紀と違うのはそれを意識的にしているところなのですがそれが分かるのが下のシーン、
「一人だけならいける。一人、いや違う。あれはもう...違うんだ。」
と自分に"あいつら"が人間では無いと言い聞かせる。
そして画面が暗くなる。
くるみちゃんが"あいつら"と戦うシーンでは必ずといっていいほどこの演出が入るのですが、ただの放送規制のためなどではなく彼女が見ている視界を表現しているものだというのが分かりますね。(因みにこのシーンは円盤でも修正されていません。)
そして直後の印象的なシーン
「おやすみなさい」
トドメを刺す時のセリフが何故「おやすみなさい」なのか。
それは"あいつら"に対するせめてもの情けなのか、それとも今している行為を自分の中で誤魔化すために言ったのかは不明ですがおそらく後者だと思われます。というのも直後のシーンで
"あいつら"のプリクラ(しかもカップル)をが視界に入り、自分が今シャベルを振り下ろしている相手が人間だと認識してしまい思わず悲鳴をあげるのですが、この時彼女の中で好きだった先輩を手にかけた瞬間がリフレインしたのは想像に難くないでしょう。
りーさんはそんな彼女をいつも心配をするのですが、葛藤までは気づいていない様子。
またくるみちゃんがりーさんの忠告に耳を傾けず心の内を打ち明けないのは、みんなを心配させないためでますます葛藤を抱えることに…。
そしてそんな彼女を癒しているのが由紀というのは何かの皮肉でしょうか?
今後くるみちゃんが他の部員に心を打ち明けられるかが鍵になるのですがそれは各話感想でその都度語ります。
2つめのテーマは次回。
"というわけで今回は肝試し回の2話だよ☆"とか言っておきながら肝心の肝試しの下りを次回に持ち越してごみん(´-ω-)。
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